「60代から家を買うのは遅いのでは?」
「年金暮らしでも住宅ローンは組めるの?」
60代になると、老後の生活を意識して「安心できる住まい」を探す人が増えてきます。
賃貸のままでいいのか、持ち家を確保すべきか、資金計画をどう立てればいいのか——悩みは尽きません。
この記事では、60代からの家探しで大切な選択肢と、老後資金を守りながら安心して暮らすためのポイントを解説します。
なぜ60代から家探しを考えるのか?
- 子どもの独立で広すぎる家を手放したい
- 賃貸更新や高齢での入居審査が不安
- 定年後の収入減に備え、コンパクトで維持費の安い住まいに住み替えたい
- 終の住処を自分で選んで安心したい
👉 60代の家探しは「生活を小さく、安心を大きくする」ための選択です。
賃貸か購入か、どちらを選ぶ?
賃貸のメリット
- 引っ越し自由
- 修繕費がかからない
- 初期費用が少なく済む
デメリット:高齢になると契約更新や入居審査が厳しくなりやすい。家賃は生涯払い続ける必要あり。
持ち家のメリット
- 終の住処としての安心感
- ローンを完済すれば住居費が軽くなる
- 相続資産にもなる
デメリット:修繕費・固定資産税が必要。購入時にまとまった資金が必要。
👉 「資金に余裕があるなら購入」「柔軟に暮らしたいなら賃貸」と分けて考えるのが現実的です。
60代でも住宅ローンは組めるのか?
完済年齢の制限
- 多くの金融機関は完済年齢を 80歳未満 に設定
- 返済期間は10〜15年程度に限定される
団信(団体信用生命保険)の問題
- 健康状態によっては団信に加入できず、借入が難しい場合もある
- ワイド団信や団信不要のローン(フラット35)を検討
利用しやすいローン商品
- フラット35:年齢制限が緩く、長期固定金利で安心
- 短期返済ローン:返済期間を短く設定することで審査に通りやすい
現金購入・リバースモーゲージという選択肢
- 現金購入
貯蓄が十分にある場合はローンを避け、老後の不安を軽減できる - リバースモーゲージ
自宅を担保に融資を受け、死亡時に精算する仕組み
老後資金を確保しつつ、住み続けられるのがメリット
どんな住まいが安心?
中古マンション
- 価格が手頃
- 管理や防犯が安心
- エレベーター付きなら老後も暮らしやすい
👉 具体的な購入の流れや資金計画を知りたい方は
50代からのマンション購入|老後資金と安心を両立する選び方
コンパクト戸建て・平屋
- バリアフリー対応がしやすい
- 維持費は自己負担だが、庭や趣味スペースを持てる
サービス付き高齢者向け住宅
- 見守りサービスやバリアフリー対応
- 将来の介護リスクを意識するなら検討対象に
老後資金とのバランスを考える
- 生活費:単身で月15〜20万円、夫婦で月25〜30万円
- 医療費・介護費:将来的に数百万円単位で必要になることも
- 「住まいにお金をかけすぎない」ことが老後資金を守る第一歩
👉 家探しは「資金を使い切ること」ではなく、「余力を残すこと」が重要です。
👉 老後資金の準備について詳しく知りたい方は
50代からの老後資金|生活費・医療費・介護費のリアルと備え方
成功事例(体験談風)
Aさん(62歳・夫婦)
賃貸更新が不安で、中古マンションを現金購入。管理体制が整っており、老後の安心が増した。Bさん(65歳・シングル女性)
フラット35で1500万円を借入、返済期間15年。年金収入で無理なく返済できている。Cさん(68歳・夫婦)
リバースモーゲージを活用し、老後資金を確保しながら終の住処を確保。
家探し前のチェックリスト
- □ 返済期間は現実的か(完済年齢80歳未満)
- □ 老後資金を確保したうえで購入できるか
- □ 病院・スーパー・交通の利便性を確認したか
- □ バリアフリー・介護対応を考慮したか
- □ 将来の修繕費や固定資産税を想定しているか
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まとめ
- 60代からの家探しは「遅い」わけではなく、老後を安心して暮らすための大切な選択
- 賃貸か持ち家、現金購入かローンか、リバースモーゲージも含めて選択肢はある
- 重要なのは「老後資金を守りつつ安心できる住まいを確保すること」
👉 今からでも遅くありません。60代からの家探しは、老後の暮らしを豊かにする第一歩です。
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