50代に差し掛かると、「老後資金」と「住宅ローン」の両立に頭を悩ませる方が増えます。
生活費や医療費、介護費といった出費が重なる中で、住宅ローン返済をどう位置付けるか。これは人生の大きな分岐点です。
本記事では、老後資金の基本と必要額、そして「繰上げ返済」「借換え」「退職金での完済」との関係性を整理し、50代からできる準備法を体験談を交えてご紹介します。
老後資金はいくら必要か?
生活費
総務省の家計調査によると、65歳以上夫婦世帯の平均生活費は 月27〜28万円。
一方で年金収入は月20万円程度が一般的。差額の 約7万円 をどう埋めるかが課題です。
医療費
高齢になるほど医療費は増加。70代以降は年間20万円以上かかることもあります。
介護費
介護が必要になった場合、在宅介護で月5〜10万円、施設入居で月20万円以上かかるケースも。
公的保険で一部カバーできますが、全額ではありません。
👉 つまり、生活費+医療費+介護費を含めて2000〜3000万円規模の老後資金 が必要とされます。
住宅ローンと老後資金の関係
繰上げ返済とのバランス
繰上げ返済は利息軽減に有効ですが、老後資金を減らしてまで返済を急ぐと、生活資金が不足するリスクがあります。
→ 詳しくはこちら 👉 50代からの住宅ローン繰上げ返済|老後資金とのバランスは?
借換えで返済負担を軽減
金利の低いローンへ借換えれば、毎月の返済を抑えて老後資金に回す余力を確保できます。
→ 関連記事 👉 50代の住宅ローン借換え|老後資金を守る最適な方法
退職金で完済する選択肢
「退職金で一括完済すれば安心」と考える方もいますが、退職金をすべて返済に回すと、医療費や介護費への備えが不十分になる恐れがあります。
→ 体験談あり 👉 退職金で住宅ローンを完済すべき?50代夫婦の選択肢
体験談:老後資金とローンの両立
Aさん(56歳・夫婦2人暮らし)
50代前半で繰上げ返済を進めましたが、老後資金が不安になり、途中から借換えで返済額を抑える方法に切り替えました。その結果、無理なく毎月3万円を老後資金に積み立てられるようになり、安心感が増しました。Bさん(58歳・夫婦+親の介護)
親の介護費が思った以上にかかり、退職金でローンを一括完済する計画を見直しました。退職金の半分を返済に、残りを医療・介護に備える資金として確保したことで、生活の余裕が保てています。
老後資金を守るための工夫
- 毎月の生活費を把握する
家計簿アプリを活用し、老後の支出予測を立てましょう。 - ローン返済計画を見直す
無理な繰上げ返済は避け、借換えや返済期間延長も検討する。 - リフォーム資金も見込む
50代は住宅設備の老朽化が進む時期。将来の介護を見据えたバリアフリー化も必要です。
👉 詳しくはこちら 👉 50代からの住まいリフォーム|老後の暮らしを快適にする方法と費用相場
まとめ
- 老後資金には生活費・医療費・介護費を含め 2000〜3000万円規模 が必要
- 住宅ローン返済と老後資金のバランスをどう取るかがカギ
- 繰上げ返済・借換え・退職金完済、それぞれにメリットとリスクあり
- リフォームや介護に備え、ローンと老後資金を総合的に設計することが大切
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